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薬師如来・北前船

写仏の薬師如来さんは、先月早くに描き上げていたのですが、北前船に手間取りました。新型コロナ禍のせいか色合いが暗くなりすぎてボツにしようかと半月ほど眺め続け、空を少し明るくしてなんとか仕上げました。

薬師如来

西方極楽浄土の阿弥陀如来に対して、薬師如来は東方浄瑠璃界(いわゆる現世)の教主とされています。阿弥陀如来のように死後にやすらぎを与えるのではなく、現世にやすらぎを与えてくれるという如来です。掌に薬壺(やっこ)を持たれています。すべて顔彩で描きました。


北前船

家に籠りがちで、BS3chのTV番組「新日本風土記・北前船の贈りもの」よりの一場面を描きました。原寸大で復元された北前船の雄姿です。番組で紹介されませんでしたが、青森県野辺地町で復元された北前型弁才船「みちのく丸」と思われます。全長32m、積載量150トン、米を千石積めるということで千石船と呼ばれた船です。


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コメント: 5
  • #1

    金子 (火曜日, 05 5月 2020 10:12)

    こういう、逆光の中に浮かび上がるシルエットのような絵、きれいですね。海面がキラキラしている感じもいいです。水平線の高さが船の前と後ろで微妙に違うのが気になります。
    細かいところが気になる、悪い癖です(『相棒』より)

  • #2

    渡辺 (火曜日, 05 5月 2020 10:49)

    シルエットで描かれる手法が、版画のようで力強くていいですね。吉田博の版画を思いうかべました。

  • #3

    森田 (火曜日, 05 5月 2020 11:58)

    いつもながら、どちらの作品も綺麗な色で描かれていますね。羨ましい!

  • #4

    上野 (火曜日, 05 5月 2020 13:10)

    皆さま、コメントをありがとうございます。
    金子さん、気が付かれましたか。熟練大工さんのような目をお持ちですね。
    わかっていましたが下手にさわらない方が良いかと思いそのままにしました。折りを見て修正したいと思います。

  • #5

    上野 (火曜日, 05 5月 2020 21:03)

    渡邊さん、吉田博さんという方を知りませんでしたので調べてみました。
    NHKの日曜美術館でも紹介されたようですが、明治9年生まれのこういう芸術家がおられたとは…。驚きました。明治32年にデトロイト美術館やボストン美術館で水彩画展を開催した日本人がいたとは凄いですね。米国での展覧会が数多く日本よりはるかに知名度、評価が高いということが頷けます。
    マッカーサーの奥さんも吉田ファンだったようですね。学生時代に購入した浮世絵全集を現在の引きこもりの合間に見ていまして、吉田さんの版画にも興味がありこの方の油彩画、水彩画も載っている中古本を購入しました。このような方の絵を思い浮かべていただけたとは恐れ多くも光栄に存じます。